伝統工芸・クラフト・国際交流 社団法人京都国際工芸センター

京都には、千有余年の昔より職人の手で作られてきた数々の貴重な伝統工芸品があります。

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第27回 『秋のお彼岸(ひがん)』

水引
秋の彼岸は、秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間です。
最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼び、俗には、中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳である「六波蜜多」を1日に1つずつ修める期間とされています。
私たちは、先祖を敬い感謝の心をこめて「お彼岸」と呼んでいます。

今年のお彼岸は、彼岸の入りが9月20日(金)、彼岸明けは9月26日(木)です。

お彼岸は日本独自の風習で、起源は、遥か昔にさかのぼります。
春と秋、年に2度お彼岸があるのは、春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。仏教、とくに浄土系の信仰では西の方角の遥か彼方に、極楽浄土があると考えられており、太陽が真西に沈むこの日は、極楽浄土の方角がはっきりわかる日だったのです。この極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりであると言われます。
また、春分の日と秋分の日の頃は、昼と夜の時間が同じぐらいになることから、私たちが生きている世界とご先祖様がいる世界が年に二度近くなるとも言われます。

なんだかお彼岸はロマンチックな風習ではないですか。

秋のお彼岸の特徴は、何といってもあの真っ赤な彼岸花ではないでしょうか。
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、9月中旬に赤い花をつけるお彼岸の頃に咲く花として親しまれています。
花言葉には、「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」などがあります。
別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語 manjusak で天界に咲く花という意味で、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ているとのことです。
彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、「毒花」や「しびれ花」などとも呼ばれています。
お彼岸に咲き、土葬の墓地や田畑をモグラや野ネズミなどから守る意味もあって墓地や田んぼの畦道などによく植えられています。

ところで、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉をよく耳にします。「夏の暑さも、冬の寒さもお彼岸をさかいに峠を越し、徐々に和らぎしのぎやすくなる」ということですが、お彼岸の時期が季節の変わり目になります。

ここしばらく、秋のすばらしいお天気をご家族お揃いで、お墓参りやご行楽でお楽しみください。

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