伝統工芸・クラフト・国際交流 社団法人京都国際工芸センター

京都には、千有余年の昔より職人の手で作られてきた数々の貴重な伝統工芸品があります。

waza-guたより

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【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 3

【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 3



展示解説「豊岡で育てるコリヤナギの一年半」より 「冬~早春」

冬。しんしんと降る雪は重みを増します。しかし柳を束ねていることでしっかり立ったまま曲がることはありません。こうして冬を越さないとまっすぐな素材になりません。静かに深まる寒さを柳は眠るように耐えていきます。
この工程が暖かい気候の東南アジアで栽培される柳とは大きな違いとなります。柳の繊維質がこの寒い豊岡の地域でも適合して生き残ろうとして強くなると言われています。

早春。雪が解け始める2月終わりから3月にかけ、花芽が出てきます。柳の花はフワフワの毛糸玉にも見えます。
春の知らせを花芽が教えてくれます。徐々に花芽が増え、フワフワでいっぱいになり、そしてその下からは新芽がめぶいてきます。



【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 3

2016-02-24 11:11:08

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【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 2

【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 2



展示解説「豊岡で育てるコリヤナギの一年半」より 「秋」

2.5~3mへ柳は成長し、すっかり手の届かない高さになっています。
トンボが飛び秋の知らせが届く頃、柳の葉が落葉を始めます。冬支度です。

落葉し終えて、雪が降る前のわずかな期間で柳の株を傷めないように、今年育った枝を手作業で刈り取っていきます。刈り取った柳を束ねて柔らかな土の上に立たせます。
これは「冬ごもり」という作業です。
立てた柳の足元を踏んで凹みをつけ雪解け水が溜まるようにしておきます。
柳は刈り取られても眠っているのであって、水分は必要だからです。






【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 2

2016-02-24 11:07:37

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【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 1

【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 1
【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 1



展示解説「豊岡で育てるコリヤナギの一年半」より 「春~夏」

春。柳の株から柔らかい新芽がたくさん出てきます。株は数年かけて大きく(太く)なります。植えて一年目の柳は株を育てるのに力を使い、編み素材が取れるまでには数年かかります。柳が青葉のころは虫の害や病気などにもかかりやすく、職人は度々畑に足を運び成長を見守ります。

夏。2mを超える高さに育ち葉も茂り風に吹かれています。この頃もまだ芽摘みは続いています。背丈が2mを超え始めると畑の中心には日光が届きにくくなり、風もこもりがちにになります。その中にわけ行って背伸びしながら高い柳の芽摘みをします。

夕方、陽が沈みはじめたくらいから虫の音を聞きながら柳と語らいます。ざわざわ揺れる柳は海原のようで酔いそうにもなります。夏は全国でも有名なくらい暑い豊岡。
柳が枯れないように水を与える作業も加わります。家族の協力なしには柳畑の世話はできません。

「柳は山や川に自生しているものを使っているのでは?」という質問を受けますが、豊岡では職人が自ら柳を栽培し、手間と愛情をかけ育てています。自生したものは曲がっていたり、節ができて行李を編むのに適さない場合が多いのです。

豊岡の柳の伝統は「柳細工」という技法だけでなく、素材となる良質の柳を育てるというところから始まります。農業と工芸を併せ持つ、とても稀少な伝統的工芸といえます。

春は柳が一番成長するときで、たくさんの新芽がぐんぐん伸びます。5月くらいにはあっという間に1m50cmくらいまで伸び、脇芽もたくさん出てきます。

職人は畑に出ては、必要な素材を考えながら芽摘みをします。節のない長い柳が必要な場合は芯になる柳を決め、新芽はどんどん摘みます。編む籠によっては「籠の柱役」となるタテリが必要となります。このタテリとなる2mmくらいの細長い柳の枝が必要となる場合は、選んだ新芽を育てるように芽摘みし伸ばします。爪楊枝くらいの小枝が必要なこともよくあります。その場合もその枝が育つように工夫して成長させます。

春の畑が来年使える素材を揃える一番大事な調整をするときです。

【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 1

2016-02-24 10:56:08

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「豊岡柳 KAGO展 2016 柳行李と鞄の物語」が始まりました

「豊岡柳 KAGO展 2016 柳行李と鞄の物語」が始まりました


WAZAGUギャラリーにて、企画展「豊岡柳 KAGO展 2016 柳行李と鞄の物語」が始まりました。

兵庫県豊岡市に古くから伝わる「杞柳細工」(きりゅうさいく)は、柳製品では全国で唯一伝統工芸品に指定されています。その杞柳細工を現代的なデザインで日常用のバッグなどに活かした製品を展示するほか、柳の栽培、材料の加工、かご編みの技などについて写真で解説するコーナーもあります。

兵庫県の豊岡地方は、柳細工の原料となるコリヤナギの産地として千年以上の歴史があり、奈良時代には豊岡の柳筥(やなぎかご)が正倉院に上納されています。代表的な柳細工である柳行李の生産が盛んになったのは江戸時代。昭和まで文箱、小物入れ等に広く家庭で使われてきました。明治以降は持ち手を付けることで旅行鞄などとして広く用いられ、柳細工は入れ物から鞄へと変貌を遂げました。

併設の特別展示「マスミ鞄嚢 百年の歩み」では、豊岡の鞄産業の歴史を体現する老舗鞄メーカーの歴史を紹介するパネルのほか、歴代の製品など貴重な資料を展示しています。

◆豊岡柳 KAGO展 2016 柳行李と鞄の物語
主 催: 一般社団法人京都国際工芸センター 拓心(japan-source)
協 力: 兵庫県鞄工業組合 ㈱マスミ鞄嚢
会 場: 京都国際工芸センター WAZAGUギャラリー
(中京区高倉通三条下る 地下鉄烏丸御池駅徒歩5分 文化博物館から高倉通を南へ50m)
会 期:2016年2月16(火)~2月29日(月)  10:00-18:00 会期中無休 (最終日のみ15:00まで)

「豊岡柳 KAGO展 2016 柳行李と鞄の物語」が始まりました

2016-02-16 10:45:49

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京都精華大学にて基調講演が行われました

京都精華大学にて基調講演が行われました
京都精華大学にて基調講演が行われました


京都精華大学にてA-FADのマグダ・ポロ理事長の基調講演が行われました。

その後、トニ・クメヤ(陶芸)、ビクトリア・ラバル(紙工芸)の両氏が講義とワークショップを行いました。



京都精華大学にて基調講演が行われました
京都精華大学にて基調講演が行われました

2015-10-22 16:45:27

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京都国際工芸センター

〒605-0073 京都市東山区祇園町北側275
電話番号:075-532-1666
営業時間:10:00~19:00
年中無休