2月1日から3日間京都国際工芸センター4階工房にて、ヴェネツィアンガラス工房ラルベロ(L’albero)の「ヴェネツィアンガラス体験教室」が開かれ、100人以上の方が参加されました。ピーノさんと佳奈枝さんご夫婦がヴェネツィアでやっておられるガラス工房「ラルベロ」では色々な種類のアクセサリーを作られています。今回は「ミクロフッジョーネ」という技法でペンダントなどのアクセサリーを作りました。
短く切ったガラス棒(色つきのものは「パスタ」と呼ぶそうです)や砂状のガラスを、参加者それぞれが自分のデザインに合わせて枠の中に配置し、電気炉で焼くとアクセサリーの出来上がり。
小さな花のような断面のガラスは「ミッレフィオッリ」(千の花)といい、ピーノさんの作品では特徴的な用いられ方がされています。とてもかわいいのでつい沢山使いたくなってしまいますが、アクセント的に使うのがポイントだそうです。ミクロフッジョーネは、融合 (fusion)して小さく (micro)なる、という意味なのでしょうか。ピーノさん曰く「ガラスはピザのチーズだと思ってください」。溶けるとガラスの隙間が埋まりサイズが縮みますが、中には大作の「皿」を作られた方もいました。
ピザ職人のようにアクセサリーを窯で焼くマエストロ・ピーノ。「パスタ」というガラスの名前といい、イタリアの伝統工芸には料理に通じるものがあるのでしょうか。
さまざまなな模様や色が集まり、ひとつひとつが小さな花園のようです。
世界で一つだけのアクセサリーを、ぜひあなたも作ってみませんか。
ヴェネツィアンガラス体験教室は、来年もこの時期に開催予定です。
ヴェネツィアンガラス工房「ラルベロ L’albero」のホームページ
http://www.alberovenezia.com/