WAZAGUギャラリーにて陶芸家の中野亘氏による個展「中野亘陶展 ~音をかたちに カタチを音に~」がはじまりました。
中野さんの陶作品は質感豊かなだけでなく色や触感、音などの五感に訴えかける、こころ揺さぶられるものばかりです。今にも声を出しそうな迫力と存在感がが胸に迫るこの作品。タイトルは「歌う人」。
今回の展示のテーマは「白い器と黒い土笛の響き合い」です。表面を石で磨いた複雑な色・有機的な形の土笛と、柔らかな曲線の白い陶器。まったく違うようでいながら、まるで先祖が同じ種類の生き物のように、どちらも同じスタイルがあるのがわかります。
おめでたい柄が散りばめられた「宝尽し碗揃え」。赤ちゃんのお食い初めのお祝いにぴったりです。身近な生活陶器なども多数展示されています。
小さな土笛は鳥の鳴き声のような甲高い音を出し、大き目のものは倍音豊かな音を奏でます。音階を変えて演奏もできますが、普通のドレミの音階ではありません。
ユニークな形の土笛がどんな音を奏でるのか、弥生時代の発掘品から復元した「古代笛」とは何なのか興味は尽きません。中野さんのお話と土笛の演奏を聞くことができるギャラリートーク「土笛の話と演奏」を5月24日(日)に開催しますので、ぜひともお越しください。(14:00~ 参加無料)
「中野亘陶展 ~音をかたちに カタチを音に~」6月1日(月) まで 10:00―18:00(最終日のみ15:00まで)