傳來工房の歴史は古く平安時代までさかのぼります。奈良時代に花開いた鋳造技術。平安の都に受け継がれた頃には、既に「傳來」の銘で蝋型鋳造の仏具・袖具を鋳造していた記録が残っております。以来千二百年、各時代の要請に応え、都市空間や大型建築物に関わる仕事を中心に、重要文化財復元工事や皇居、全国主要建築物の建築美術工芸品の実績を重ねてまいりました。永年にわたり磨き上げられてきたデザイン、原型製作、鋳造技術を通して建築家や彫刻家、デザイナーの皆様の豊かなイメージを忠実に具体化することに注力してまいりました。しかし、わたくしどもは単なる職人集団ではなく芸術・デザインを理解し、新しい技術や素材を導入しながら常に新しい時代の＜ものづくり＞を目指し続けます。