WAZAGUギャラリーでは「ミーヴ作品展 京友禅・引染の美」を開催しています。

京友禅で着物の地色をグラデーションで染める技術が「引染(ひきぞめ)」です。
刷毛を使って水平に張った生地に均一に染め、さまざまな色を重ねていきます。ムラ無く自然なグラデーションを描くには卓越した職人の技が必要とされ、友禅染には欠くことのできない技術です。

着物だけでなく日常生活の中でも手染めの引染製品を使っていただき、引染の技術を次の世代に引き継いでいきたいという思いから、伝統工芸士である隄信雄さんが5年前に立ち上げたブランドが「Meib(ミーヴ)」です。80年以上前から工房がある京都市の壬生(みぶ)にちなんで名づけられました。今回の展示会では、帆布のバッグやショルダーバッグ、ストラップやがま口などの製品を展示しています。

大ぶりのトートバッグやショルダーバッグには深い青色や、色鮮やかな紅葉を思わせる赤や朱、オレンジの染模様が描かれています。色の微妙な滲み具合にはインクジェットプリントでは出せない味があります。
また、色あざやかな大小様々なガマ口が多数出品されているのも今回の見どころです。いくつかのタイプの形があり、手染めで仕上げられているためひとつひとつ色のパターンも異なり、自分だけの自分だけのお気に入りを見つける楽しみがあります。

11月4日(月)まで

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