WAZAGUギャラリーにてパリ在住のグラフィックデザイナー、ジュリエット・コルディエさんの個展を開催中です。
フランス、オルレアン出身のジュリエットさんは26歳。彼女の日本との出会いは高校生の時、日本のゲームのアートブックを読んで日本のアートやポップカルチャーに魅了されたことがきっかけでした。その後パリでグラフィックデザインを学び、現在は服飾デザイン、イラスト、写真、Webデザインなどを手掛けています。
フランスの美術界では、アートとデザイン、伝統とモダンが厳格に区別されているのに対して、日本ではその境界にまたがる自由な表現が多く生まれているのが魅力だとジュリエットさんは語ります。「フランスの美術館に行くと、まるで死んだ生き物の標本がガラス瓶に入れられて並んでいるように見えます。それに対して日本ではモダンアートの中にも伝統的な要素があります。狭い領域でしか評価されないアートの世界ではなく、多くの人の目に触れるデザインの世界で表現をしたいと思います」
ジュリエットさんのデザインは、筆で描いた原画をコンピュータで自在に加工したものや、水墨画調のもの、雨月物語とナボコフの小説「ロリータ」からインスピレーションを受けた作品など、様々な技法やテーマを境界の超えて表現したユニークなものばかりです。
ジュリエットさんの日本での初の個展となる今回は、デザイン画の展示の他に、扇子、風呂敷、手拭などのグッズの販売も行っています。
ジュリエット・コルディエさんのWebページはこちらhttp://www.juliettecordier.com/index.html
ジュリエット・コルディエ グラフィックデザイン展は11月24日(月)まで10:00-18:00(最終日は、15:00まで)