【豊岡柳 KAGO展】 展示解説 3

展示解説「豊岡で育てるコリヤナギの一年半」より 「冬~早春」
冬。しんしんと降る雪は重みを増します。しかし柳を束ねていることでしっかり立ったまま曲がることはありません。こうして冬を越さないとまっすぐな素材になりません。静かに深まる寒さを柳は眠るように耐えていきます。この工程が暖かい気候の東南アジアで栽培される柳とは大きな違いとなります。柳の繊維質がこの寒い豊岡の地域でも適合して生き残ろうとして強くなると言われています。
早春。雪が解け始める2月終わりから3月にかけ、花芽が出てきます。柳の花はフワフワの毛糸玉にも見えます。春の知らせを花芽が教えてくれます。徐々に花芽が増え、フワフワでいっぱいになり、そしてその下からは新芽がめぶいてきます。

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